タネ「おじいさん」
キヨシ「なんだいばあさん」
タネ「ちじょうはでじたるほうそうってなんでしょうねぇ」
キヨシ「そりゃー・・・あれだ。地上はついに滅びるんじゃ」
タネ「私らも長生きしましたからねぇ・・・」
キヨシ「うむ・・・」
二人とも茶をすする。
殿「今日も無事終わったのぉ~じい」
じい「はい。お天気もよく、よい七夕の日でありました」
殿「七夕?なんじゃそれは?」
じい「七夕をご存じなかったので。殿・・・先ほど晩御飯を食べてごろごろしていて眠っていたので、みなが短冊に願い事をかけているのを知らなかったのでしょう」
殿「なに?願い事?」
じい「はい。願い事を一つだけ書いて短冊にかけておくと叶うというものです」
殿「なっ!なぜそれを早く言わんのじゃ!もう今日が終わるではないか!」
じい「はぁ・・・殿は睡眠を妨げられると怒りますからな・・・そっとしておいたのですが・・・」
殿「ああ!もう終わる!女体盛り女体盛り女体盛り!」
じい「もう七夕は昨日になりましたぞ・・・」
新米「あれ?デカ長どうしたんですか?その犬」
デカ長「ふふ・・・驚くのはまだ早いぞ新米」
新米「いや、まだ聞いたばっかりっすよ」
デカ長「聞いて驚くなよ。今度から新しく配属された警察犬のピーポーくんだ!」
新米「へぇ・・・」
デカ長「なんだ新米。随分と反応薄いじゃないか」
新米「いや、だって、まだ手柄も立ててないのにねぇ・・・どんな役に立つか」
デカ長「お前!自分より新米だからって新米いじめはいかんぞ!」
新米「デカ長、その犬はなんの役に立つんですか?」
デカ長「犬じゃない!ピーポーくんだ!」
新米「ピーポーくんはどんな役に立つんですか?」
デカ長「ふふ・・・その言葉を待っていたぞ。ピーポーくんは犯人の臭いをかぎ分けて地の果てまで追うことができるのだ!」
新米「それはすごいですね!実験してみましょうよ!」
デカ長「ふふふ・・・新米焦るな。そういうこともあろうかと思って、この日のために臭いのたっぷり染みこんだアイテムをチョイスしておいたぞ!」
新米「え?なんすかアイテムって・・・ああ!それ僕がこの前合気道の試合のときになくなったパンツじゃないですか!」
デカ長「そうだ!新米の脱ぎたてホヤホヤのやつを瓶詰めにして大切に保管していたのだ!これをピーポーくんにかいでもらう!」
新米「そんなことしたら僕のこと追っかけてくるじゃないですか!」
デカ長「新米!青春は帰ってこないんだぞ!いいのか!」
新米「青春も何も、僕が追っかけられるのと全然関係ないじゃないですか!」
デカ長「こいつは一度くらいついたら離さないぞ・・・オカマになるまでな・・・」
新米「オカマってどこにかみつくんですか!」
デカ長「大丈夫だ!もし新米がそうなっても紹介するところはたくさんあるからな。安心しろ」
新米「変なところに紹介しないでくださいよ!というよりデカ長が臭いをかがさなければすむ・・・ああ!!」
デカ長「ほら・・・新米の臭いたっぷり下着だぞピーポーくん・・・どうだ?」
新米「うっ、うおお(逃げる用意)」
デカ長「お?どうしたピーポーくん!ピーポーくん!」
新米「なんだかけいれんして泡ふいてますけど・・・」
デカ長「うむ・・・臭いがきつすぎたようだな・・・新米お前!ピーポーくんの仇はきっととるからな!」
新米「ひどいっすよ!逆恨みじゃないですか!僕の臭いはそんなにきつくないですよ!」
デカ長「そうか・・・なら嗅げ!嗅ぐんだ新米!」
新米「ぎっ・・・ぎゃぁ~!(走って逃げる)」
・すでに薬でらりっている人たちが載っている
・「トイレに流せます」と書いてある
・「税金たくさん使って作りました」と書いてある
・「麻薬気持ちいいから絶対ダメ」と説得力のないことが書いてある
・「よく落ちる植物性天然洗剤」と関係のないことが書いてある
・触るとネバネバする
・見知らぬ誰かがたくさん溺れている写真が載っている
・シンクロナイズドスイミング?川から足だけ綺麗にたくさん出ている写真が載っている
・「こうならないためにも麻薬反対」とブラジャーをかぶった女子高制服姿の親父が載っている
・ポスターの前で麻薬無料体験コーナーを設置している業者がいる
公衆便所にて男がトイレのドアを必死に叩く
男「おい開けろ!もれる!頼む!開けてくれ!」
中からは無言
男「くそっ!誰も入ってねぇのかよ!壊しちまうぞ!いいのか!」
無反応のトイレ個室
男「ちくしょう!このやろう!背に腹は変えられねぇんだ!いくぞこら!」
やけになりドアを壊して開けると中には新聞を読んでいるハゲ親父が座っている
ハゲ親父「なっ!なんだキミは!し、し、し、し失礼じゃないか!・・・え?タケシか?」
男「え?生き別れの親父?」
(今日もキメたゼ、ベイベー)
そう思いながらくつろいでいた有名ミュージシャン「久米野孔明」のレコーディング後の控え室にノックの音が鳴り響いた。
「どうぞ」
椅子の背もたれにふんぞり返り、タバコを天井に向かって吹きかける。
レコーディングに魂を燃やし尽くして今日は完全燃焼だった。
「すみません」
ゆっくりと声のしたドアのほうへ目をやると見慣れぬスーツ姿の男がいる。
音楽業界関係者ならば、もう少しくだけた雰囲気がしてよいものの、石のような堅物が入ってきた感じがした。
ミュージックの「み」の母音の「ぃ」の音さえも発音できないような堅物だ。
どこかで見たようなお堅い雰囲気。
そういえば住民票を移す時に役所にいる公務員が同じようなオーラを発していた記憶が脳裏に浮かんだ。
「あんたどちらさん?どっかの音楽会社の人?」
ありえないが、一応は聞いておくべきだと思った。
するとスーツの男は手に持っていた皮の黒いかばんを床に置き、自己紹介をしだした。
「これは自己紹介が遅れまして失礼いたしました。わたくし,、こういうものでございます」
スーツの男は指をすっと裾側へ折り曲げ、振ったかと思うと、次の瞬間には名刺が出ていた。
「うおっ!あんた、今どっから出したんだい?」
スーツ姿の男は恥ずかしがりながら、
「こう見えても、手品が趣味でして、よく先生たちには評判なのですよ」
(ん?せんせい?この人教育関係の人か?)
そう思い名刺を見ると「甘辛国家党 金田もちひこ」と書いてある。
「甘辛国家党!?」
甘辛国家党といえば衆参両院の過半数を占めている国内最大与党だ。
そんなことは政治に興味のないミュージシャンでも知っていた。
「はい、わたくしたちは次の選挙のと・・・」
「帰って」
「いえ、まだ話が」
「俺はもう済んだから。政治に興味ないし」
久米野が控え室から追い出そうとすると、金田は閉められようとするドアに顔を完全に挟まれながらも、とっさに叫んだ。
「あ、あなたが路上で叫んでいた、激烈ミスターロンリーサタデーナイト以来、ずっと私はファンなのです!」
久米野は固まった。
(ばっ・・・馬鹿な・・・あれはストリートで歌って以来、永遠に青春の一ページとして俺の思い出のアルバムに鍵付きで封印していたものを、なぜここここ、こんな・・・みゅーじっくの「み」の母音の「ぃ」も発音できねぇようなやつが知っているんだ・・・)
久米野は固まりながらもドアを閉める力を弱めなかった。
金田はドアに挟まれ顔を完全に潰されながらも言い続けた。
「あ・・・あなたが、ウィンターシーズン100日連続強行独断ライブを敢行したときに、毎日来ていて、最後の日にギターケースの中に1万円を入れていった人のことを覚えていますか?」
久米野は思い出していた。
あのライブは過酷を極めた。
47章まである「爆裂ミスターロンリーサタデーナイト」を6時間かけて歌い上げる。
冬のかじかんだ手は切れ、ギターの弦は切れ、ついでに俺の脳細胞もぶち切れ、路上の通り行く酔っ払いはもっとブチギレた。
何もかもがハイテンションで、何もかもがカオスだった。
そんな中、一人だけ毎日来てくれていた人間がいた。
革ジャンに「SAPPORO ICHIBAN!」と刺繍の入った野球帽を深々とかぶっていた。
その人は必ず27章から32章までを聞いていって帰っていった。
最後の日、吹雪のアーケードで、雪こそ当たらないものの、風が吹きつけ、手はもう凍りついたように動かなかった。
それでも俺は歌い続けた。
誰もいないストリート。
そこへあの革ジャンの男が来た。
「SAPPORO ICHIBAN!」の刺繍が入った野球帽。
間違いなかった。
最後の日はほとんど聞いて帰っていった。
そして俺がすべて歌い終わった後、革ジャンの男は紙袋を俺のギターケースに投げ捨てるように置いていった。
「あの、思い出してます?」
久米野のドアを閉める力が緩んだ一瞬をつき、金田が固まっている久米野に割って入る。
「すまん。もう少し思い出に浸らせてくれ」
「紙袋の中に一万円入っていましたよね?」
「まさかあんた・・・あんたなのか・・・」
「はい。そうなのですよ。それで・・・」
「帰って」
「えー!どどどどどうしてですか」
「政治興味ないし。それに俺の過去の秘密を知っているやつは敵だ」
「じゃあばらしますよ」
久米野は一言で再度固まった。
(卑怯な・・・これが政治的裏工作というやつか・・・)
「まあ、そう悪い話でもないのですよ。ちょっと車の上でオリジナルソングを歌ってもらえればいいだけの話です」
「え?なにそれ。そんな簡単なの?」
「ええ、ええ。あとは私が用意しますからまかせてください」
「えー、でも政治は・・・」
「ばらしますよ」
「はい。やります」
~数週間後・・・公園の前の選挙カーの上にて~
キュイーン、とスピーカーからエレキギターの音が漏れる
通り行く人々はこれから何が始まるのだろうと、注目しだす。
久米野がメンバーに合図し出す。
「ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、ふぉっ!」
ジャカジャカと流れ出したロックミュージックにいよいよ人々は怪訝そうな顔をいっせいに向ける。
現場にいた、当時42歳の会社役員男性は、後にテレビの特集番組に、こう答えている。
「いえ、そりゃあね、お昼時の人通りの多い公園ですからね。みんなびっくりして見ていましたよ。甘辛国家党って書いてあるし、選挙宣伝なのか、ゲリラライブなのかわからなかったですけれど、誰でも知っているような国民的ロックスターですからね。よきにしろ、悪きにしろ、注目しますよ。中には嫌悪感むき出しにする人もいましたけれど、音楽聞くにつれ、みんな黙っていきましたね。それだけメッセージが直に伝わって、心を揺さぶったんですよ。そう、あの歌は凄かった・・・」
久米野は街頭で叫んだ。
「いくぜ!お前ら!この俺の魂聞きやがれ!」
伴奏が始まり、久米野はシャウトした。
「腐った政治家もういらねぇ!
腐った政治ももういらねぇ!
消費者とっても困ってる!
国民生活あえいでる!
借金ばかりで潰れそう!
文句ばっかり言うんじゃねぇ!
不満があるならぶっ壊せ!
じいちゃんばあちゃん大事にしなさい!
子どもに愛を与えよう!
わがままばかりでダダこねる!
大人も子どももみな同じ!
貴様らみんな八つ裂きじゃ!
貴様らみんな火あぶりじゃ!
ファッキンジャパーン!
ファッキンジャパニーズ!
皆が罪人許しあえ
明日を目指せ
トゥザビューティホーカントリー!」
選挙権を獲得したばかりだった、某有名私立女子大生、当時20歳の方は、あの時の歌を聞いたときの事を振り返った。
「ソウルフルなシャウトに私はもう体中をゆさぶられる思いでした。選挙のことは何もわからないし、政治も興味なかったけれど、この人には投票しようと思いました。暴力的なサウンドの中に優しく熱い魂が込められているのはよくわかりました。今思い出しても震えてきます」
~テレビの対談シーン~
司会者が語りかける。
「どうですか?当時のVTRを見て」
司会者と対峙している男は七三のバックの髪型に、がっしりとスーツで固められている。
当時の面影もない。
今や党内最大派閥となった久米野派のトップ久米野孔明は語る。
「いやはや、若輩とはいえ、お恥ずかしい限りでございます」
「これからはもう音楽活動はしないのですか?」
「それはもう私はいつも国民のために、まい進しておりますので、国民の皆様がお望みとあればもう・・・」
「最後に、ファンの皆様に一言お願いします」
「俺のソウルはまだ燃え尽きちゃいねぇぜ!センキュー!」
「ありがとうございました」
みんなありがとうっ!ブログランキング
最近、友達の話により、携帯電話に深夜に連絡すると、怒られるという事態があると聞き、首を傾げる今日この頃です。
固定電話に深夜に電話をかけるのは、非常識だということはわかりますが、携帯電話にはONとOFFの機能がちゃんとついているのです。
しかも夜中に携帯の電源なんぞつけておいて、何の意味があるのか、ということを考えてみました。
深夜に携帯電話の電源をつけておく=誰か大事な人の連絡を待っている
ということが予想されます。
つまり、このことから導き出される、切れる理由として結論付けられるのはこれ。
大事な人の連絡を待っている=切れる人は大事な人じゃない
という露骨なサインだったのですね。
例を挙げると以下のとおりになります。
~深夜の携帯劇場~
トルルルルルルル・・・
トルルルルルルル・・・
携帯電話のベルが深夜に鳴り響く
「誰だよ・・・こんな深夜に・・・」
ピッ
寝ぼけながらディスプレイも確認せずにボタンを押して電話に出る
「もしもし」
「あ、俺。いやさ、今日変なやつに出会っちゃって、マジでびびったの。でさ・・・」
「何時だと思ってるの?少しは常識ってやつを考えなよ。そんな常識もないからいつまでたってもフリーターなんだよ」
ビッ
イライラしながら電話を切る
ただ睡眠を邪魔された嫌な思いだけが残る
「まったく。目が覚めちゃったよ。なんだよ。本当に常識のないやつ」
トルルルルルルル・・・
トルルルルルルル・・・
ディスプレイを見ると、好きな人からだった
飛びつくようにして出る
「あ、もしもし?どうしたの?」
「怖い夢見たの・・・眠れなくなって。いつでも甘えていいって言ってくれたから電話しちゃった。ごめんね。こんな夜遅く」
「いいよいいよ。そんな小さなこと気にしないで。困ったときはお互い様だものね。それで、どんな怖い夢見ちゃったのかな?ちゃんと守ってあげるからね」
とかなんとか言っちゃって!
しっかり自分の望んだシチュエーションには食いついて、余計な連絡にはぶちぎれるわけです。
つまり、切れられたあなた、
好きな人以下の扱いですよ~♪
どうもこんばんは。
下ネタをやらせたら左に出るものはいないという私です。
皆さんいかがお過ごしですか。
左に出るものはいなくても右に出るものはきっといます。
今日は「セクハラ部長セリフシリーズ」をネタで書こうと思いましたが、
書いてみてあまりにも生々しく&いやらしいので、
「お前、絶対やってるんとちゃうか?」
という、充分ありえる現実的な疑いを回避するために、
このネタは永遠に封印することにしました。
下ネタはいやらしさがないところが洗練された技というべきなのです。
いやらしさが出るようならまだまだ下ネタ職人としては甘い。
修行あるのみでございます。
ところで皆様は何か得意技がありますか?
もはやこの時点で皆様に話題をふるということは、
「私の得意技は下ネタです」と天下万民に向けて宣言したのと同じでございますが、
実は地球を動かしているのは俺だ、とか、
地球温暖化は俺とハニーのホットなハートが原因だ、とか
風で飛んだズラが元の頭にそのまま逆風で戻ってきた、とか、
勘違い、自己満足、自然現象に依存しているものを省いた、
己の能力でなしえるものを得意技といたしましょう。
うんことかしっことか、そういう生理現象も省いてください。
決して口に出さないでください。
例えば、
お椀に盛った米250gの米粒ひとつひとつを箸で口に入れて二分以内に完食するとか、
足の指だけを使ってセーターを編めるとか、
目から怪光線、熊殺し、ごくつぶし、蔵出し梅干、なんでもよいのです。
まあ、人間なんでもとりえがあるものでございまして、
とりえのない人間はいないわけでございます。
手癖が悪くてついうっかり人の金をもらっちゃう人、
ちょっと口がうまくて知らない老人から親切なお金を受け取ってしまう人、
善意のお金を貸したカリを勢いあまって百倍以上の額で返してくださいと押しかけちゃう人、
他人の取ってきた契約書をいたずら心で隠しちゃうのがうまい人、
影ではしっかり陥れちゃったからかわいそうに思って「自分だけがあなたの味方だからね」と心の天使と悪魔が入れ替わっちゃう人、
世の中には色々な得意技を持った人がいるものでございます。
まあ人の能力はどこで開花するのかわからないものでして、
むしろ開花というよりも、発見される、というのに近い状態もあるのですが、
私も東京都知事選に向けての準備は万端でございまして、もはや、
NHKの選挙速報で「当選確実」の文字を見て、
目頭が感涙に溢れて万歳をしている皆様の姿を思い浮かべて感激しているのでございます。
ああ、そうそう・・・私の得意技は・・・妄想でございました。
失礼いたしました。