新米「どうしたんですか?デカ長」
デカ長「集まってもらったのは他でもない」
新米「いや、僕しか呼ばれてないみたいですけど」
デカ長「今日から配属された、新しい仲間を紹介する」
新米「はい。・・・誰もいませんけど?」
デカ長「おや?さっきまでいたんだけどな。おーい!御嬢くん!」
新米「おじょうっていうんですか?病院とかで呼ばれたら御嬢様ですね」
デカ長「おお!いたいた。柱の影に隠れていたよ。紹介しよう。こちらが新しい仲間の御嬢くんだ。ひとよんで、弱気デカだ」
新米「弱気デカって、役にたたなそうなニックネームですね」
デカ長「御嬢くん。こっちにいるのがこの前警察犬ピーポーくんを食べた新米こと有沢くんだ」
新米「食べてませんよ。なんてこと言うんですか」
デカ長「新米はこう見えても五年この部署で勤続している君よりもベテランの刑事だ。桃栗三年柿八年、弥勒菩薩(みろくぼさつ)は56億7千万年とされているからな。まだまだ新米だ」
新米「どういう基準なんですか!」
デカ長「御嬢くん。挨拶しなさい」
御嬢「よろしくな。新米」
新米「うわっ!デカ長!いきなりため口ですよ!」
御嬢「あ、すすすすすいません。生きていてすいません」
新米「うおっ!ちょちょちょちょっと!こんなところで首吊ろうとしないでくださいよ!」
御嬢「ごごごごごめんなさい。すいませんでした」
デカ長「新米、こう見えても弱気デカは勝負強い」
新米「えー?嘘ですよね?」
デカ長「こう見えても万馬券を生涯で3回当て、宝くじも年末とサマーの一等を当てている」
新米「えー!じゃあ凄いお金持ちじゃないですか!そんなに持ってるの?御嬢くん」
御嬢「え?いや、その、欲しいって人がいっぱい来たので全部あげちゃいました…すいません」
新米「うええええええ!あげちゃったの!?あの、僕驚きっぱなしなんですけど!」
デカ長「うむ。弱気デカが犯人を見つけ、我々が即座に確保という作戦でいく」
新米「え?じゃあ御嬢くんがもし先に逮捕しようとしたら…?」
御嬢「え?あ、あの…がんばります」
デカ長「御嬢くんはとても優しいからな。こう見えても64回の犯人見逃し回数をほこっている」